約 122,535 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/554.html
前 「ここまでくればもう大丈夫だよ!」 「みんなゆっくりしようね!」 「ふがっ、ふがっ!(ゆっくりお口から出てね!)」 れいむ達は森まで行き木々を障害物として利用しながらなんとかイナゴを振り切ったのだった。 「ゆー、ちぬかとおもったよ!」 「これでみんなでゆっくりできるね」 「よかったね!ゆっくりしようね!」 和気藹々とするまりさとぱちゅりーと子ども達だったがれいむだけは気が気ではなかった。 「……い、一番おっきなれいむの子どもはどこ…?」 初めて産んだれいむの子どもが見当たらなかった。 まりさとの思い出をもっともたくさん一緒にすごした子どもが居ない事実に震えが止まらない。 「あ、あれ?おねえちゃん?おねえちゃーん!?」 「お゛ね゛え゛ぢゃんがい゛な゛い゛よ゛おおおお!!!」 「ゆ゛っぐりできな゛いいいいいいいいい!!!!!!!」 「み゛ん゛な゛でゆっぐりぢだがっだああああ!!!!!」 子どもたちの和気藹々とした雰囲気が一瞬で壊れ、嘆きの叫びが辺りを支配した。 れいむは声を殺して静に子どもとまりさの三匹で過ごしていた頃の思い出を反芻して泣いた。 二人の初めての子どもだったからあの子は本当にたくさんゆっくりさせた。 あの子にたくさんご飯を食べさせるためにまりさが無理して危険な目にあう事もしばしばあった。 そういう無謀な行為に明け暮れたのもあの頃は若かったのもあるだろう。 そのおかげでとても丸々とかわいいゆっくりに育ったゆっくりだった。 れいむは心の中で一番かわいいのはあの子どもだと思っていた、口には出さないが。 あんなにまりさに愛してもらったあの子を失うなんて…! れいむは目の前が真っ暗になりそうだった。 「ま、まりさがもう一回もどって助けに行くよ!」 すぐに子れいむを助けに行きに飛び出そうとするまりさ。 「ま…」 「駄目だよ!どの道もう助からないよ!まりさもゆっくりできなくなるよ!」 ぱちゅりーが何か言おうとしたが無視してまりさを止めるためにれいむはその前に立ちふさがった。 「どおぢでぞんなごどい゛う゛のおおお!?」 「お゛があ゛ざんのばがあああああ!!!!」 「お゛ね゛えぢゃんをだずげでよお!!!!」 「れ、れいむ!まりさは強いから大丈夫だよ! 子れいむを助けてすぐに帰ってくるよ! ゆっくりどいてえええええええええ!!!」 まりさは必死にれいむを退かして進もうとするがれいむは絶対にその場から動く気はなかった。 「もうあの子は助からないの…!だから…だからせめてみんなあの子の分までゆっくりして…!」 「ゆ、ゆうう…」 れいむはまりさに涙を流して懇願した。 ここであの子のために命を失うことはあの子の命を無駄にすることなのだ。 それはあの子を守るれいむの事を命を賭けて守ったれいむのまりさの命を無駄にすることと同義だ。 それだけは許せなかった。 「まりさ、れいむが言うことが正しいよ…」 ぱちゅりーがゆっくりとまりさ達を嗜めてくれた。 れいむと同じようにぱちゅりーにももう子れいむは助からないだろうことはわかっていた。 まりさも心の底ではわかっていたのだろう。 しかし現実を見据えられない彼女の若さがどうしても認められなかったのだ。 れいむの涙を見てまりさはようやく目の前の現実を受け入れた。 「ゆぐぐぐううう…」 「お゛ねえぢゃん……」 「ごべんね…ごべんねぇ…!」 「おねえぢゃんのぶんもいっぱいいっぱいゆっくりするからね…!」 その場に居る全てのゆっくりがあの子のために涙を流した。 涙を拭って、ゆっくり達は再びこの地獄、永夜緩居から脱出するために進み続けた。 ガサガサと枯葉の地面を踏み歩きながら森を抜ける道を探す。 れいむはこのままでは済まないだろうという予感がした。 そしてその予感は的中した。 「ゆぅ~~!?」 段差に気付かずに子どもが一人が足を踏み外して転げ落ちたのだ。 「れ、れいむの赤ちゃんが!?」 慌てて下を覗き込むれいむと子ども達。 「ゆゆ?おそらをとんでるみたい~~~!」 しかしその子は不思議なことに下まで落ちずにまるで中に浮いているかのように 段差からの途中辺りから伸びていた4、50センチほどの枝と枝の間の空間で止まっている。 その子はそこで楽しそうにぽよんぽよんと跳ねていた。 「ゆ、おねえちゃんいいな、ずるいずるい!」 「れいむもやるー!」 ぴょんぴょんとそこに飛び込んでいく子れいむ達。 「ゆ、ゆー?」 一体どうなっているのか、れいむはわけもわからず首を傾げる。 子どもは楽しんでいるようだが、れいむは何か釈然としない。 「ごほっ、むぎゅうううん!だめええええ!ゆっぐぉほっ、ゆっぐりでぎなぐなっぢゃううう!!!」 その時、後ろからぱちゅりーが子ども達を制止した。 「ぱ、ぱちゅりー?どうしたの?おなかいたいの!?」 まりさは突然餡子を吐いて叫ぶぱちゅりーを心配して傍によって背中をさすっている。 「うああああああ!だずげでおがあざあああああああん!!!」 「いやあああああああ!!こないでえええええええええええ!!!」 人間の拳二つ分ほどもある巨大な蜘蛛が二匹、枝の影から現れた。 その時やっとれいむはぱちゅりーの叫びの意味を理解した。 あそこは蜘蛛の巣、子ども達は巣に掛かった餌なのだと。 「い゛や゛ああああああ!れ゛い゛む゛のあがぢゃんがああああああ!!!」 少なくとも最初の子より先に飛び込んだ子以外はれいむが止めれば助けられたはずなのになんてことをしてしまったのか。 取り返しのつかない絶望感にれいむは叫んだが空しく森に木霊すると大蜘蛛が身動きの出来ない子ども達に齧りついた。 「あがっがっがっがっが…」 「ゆっ…ゆぐっ…ゆ゛…」 皮を突き破った牙から餡子に毒を混ぜられて子ども達はもはや喋ることもままならなくなった。 「おねえぢゃああああああああああん!!!」 「れいむの…れいむのい゛も゛う゛どがあああああああ!!!」 獲物が動けなくなったのを確認すると大蜘蛛達はれいむの子どもを咀嚼し始めた。 子どもの皮をが剥かれて蜘蛛の頭が餡子の中に埋まる。 凄惨な咀嚼音と光景に耳と目を背けて涙を流した。 「うっ、ゆうう…ごめんね…ごめんね…」 嘔吐感を堪えながらただひたすら自分の過失で失った命に謝るしかなかった。 「おねえぢゃん!おねえぢゃん!」 生き延びた子どもの一人が身を乗り出して家族の名前を呼んだにも関わらず、自分は目を背けていたために気付かずなかった。 このことがどれほど愚かな行為だったがを数瞬後れいむはいやと言うほど知らされることになる。 「ゆぎゃあああああああああ!?」 悲鳴に気付いてはっと振り向くと、その子は茶色い蟷螂に連れられて段差の下へと落ちていっていた。 「いやあああああああああ!!?」 「あ、あああああああああああ!?」 何故傍にいながら子どもを守ることが出来なかったのか。 どこまで愚かだと言うのだ自分は…! れいむはそう心の中で何度も自分を責めた。 「だずげでよおがあざん!れいむおねえぢゃんだぢみだぐにたべられだぐ…! ああああ!いだいいいいいいいい!おがあざん!おがあざん!みでないでだずげぎぃ!」 枝蟷螂は鎌で器用に可哀想なその子のリボンを切り裂いた。 あのリボンはまりさがこの子のは特に出来がいいからとよく手入れしてあげていたリボンだ。 「あ゛!やべでええ!れ゛い゛む゛の゛!れ゛い゛む゛の゛リ゛ボン!れ゛い゛む゛のだいじなりぼんな゛のお゛!!!」 なんてことだ、まりさがあんなに大事にしていたリボンがあんな薄汚い蟷螂の手で切り裂かれるなんて。 それもこれも全て自分の油断が招いたミスなのだ。 れいむは目の前がグルグルと廻るのを感じた。 「ごめん…こんなお母さんでごめんね…もっとゆっくりさせてあげたかったよ…」 一滴、ポタリと涙がこぼれた。 その行く末を見届けてれいむは再び背を背けた。 「おがあざん!?どうじでぞっぢむいぢゃうの!?れ゛い゛む゛はごっぢ!ごっぢだよ゛!」 「早く行くよ、急いでここから出ないとゆっくりできなくなっちゃうから」 非常な決断だが自分の判断は間違っては居ない。 「ゆ!?ま、まってよおかあさん!」 「で、でもおねえちゃんが…」 「……」 生き残りを連れて出口を目指してれいむは進んでいった。 「お゛があざんお゛いでがないでだずげで!だずげでよ゛おお゛お゛!!! れ゛い゛む゛ゆっぐりでぎでだいどおおお!おいでがないで!おいでがないで! れ゛い゛む゛をだずげでごのま゛まぢゃれ゛い゛む゛ゆっぐりでぎないよ!! お゛があざん!お゛があざん゛ん゛んん゛ん゛ん゛ん゛んん゛ん゛ん゛!!!」 振り向くものか、絶対に。 啜り泣きながられいむについてくる子ども達を尻目にれいむはただひたすらに出口を目指して歩いた。 「ゆ!森を抜けるよ! もうすぐゆっくり出来るよ!」 木々の間から光が挿している。 ここを抜ければあとはあの丘を越えるだけだ。 その時、絶望の羽音がゆっくり達の耳に届けられた。 いいや、たとえ絶望だとしても負けるものか。 自分達はまりさのために絶対に生き残らなくてはならないのだから。 「急いで!もう丘は目の前だよ!」 さっきのように口の中に子ども達を非難させる。 今度は全ての子れいむ達が入ることが出来たし喋ることも出来た。 無論、子どもの数が減ったからだ。 とにかく今度はさっきのようなロスは無い ただ必死にあの丘を越えればいいだけだ。 「むぎゅ…うげぇ!エロエロエロ…!」 「ぱ、ぱちゅりー!?どうしたのぱちゅりー!ぱちゅりー!」 丘を登る最中に突如、ぱちゅりーが激しく嘔吐し辺りにどろどろの餡子が飛び散った。 「む、むぎゅぅ゛…」 「ふが…ま、まさか…!」 れいむはぱちゅりーに何が起きたのかはっと思い当たった。 すぐにぱちゅりーの顔から葉っぱを取り去る。 「ど、どうじでぱちゅりーのお顔が紫色なのおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?」 ぱちゅりーは顔中に紫色の斑点が浮き出ており、その表情は死相としか言いようが無い痛々しく生気の無いものだった。 恐らくちょうちょを食べた子どものように毒に当たってそのままにしてしまったのだろう。 もはや手遅れなことは素人目に見ても明らかであった。 「これは…もう…助からないよ…」 「うん…ぱちゅりーが…一番わかってるよ…むぎゅぇっ!ごばぁっ!」 「二人とも何をいっでいる゛の゛おおおおおおおおおおおおおおおおおお!?!?!?!?!?」 れいむとぱちゅりーの二匹がぱちゅりーの死を受け入れる中でまりさだけが現実を受け入れようとしなかった 「むきゅ…ありがとうねまりさ、でもぱちゅりーは、もう駄目だからまりさには生き延びてゆっくりして欲しいの…」 その言葉の意味がれいむにはすぐにわかった。 この子はれいむのまりさと同じように、まりさのために犠牲になろうというのだ。 「馬鹿なこといってないで早く行こうね!もうすぐイナゴさんが来るよ!!」 しかしその意味をこのまりさは理解しようとしない。 頭で理解しても心が拒んでいるのだろう。 そう言ってまりさはぱちゅりーの帽子を引っ張って無理やり連れて行こうとする。 ぱちゅりーは力無い瞳でれいむの方を見つめた。 「れい…む…このままじゃみんな死…んじゃう…から…おね…がい…わか、るよね まりさ達が…ゆっくりする方法…」 わかってる、そう伝えるために力強くれいむはうなづいた。 「そんなの簡単だよ!まりさとぱちゅりーがあの丘を越えればいいだけだよ!」 どこまでこのまりさは愚かなのか。 ここまで来てもそれを理解しようとしない。 ぱちゅりーが行う命を繋ぐという行為の意味を。 「さよなら、まりさ」 れいむはぱちゅりーに体当たりをして丘の下に叩き落した。 「ぱちゅりいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!! な゛に゛を゛ずるどれ゛い゛む゛うううううううううううううううううう!!!!」 まりさがれいむに向かって掴みかかりれいむをにらみつけた。 れいむはまるで化け物のように恐ろしい形相だと思った 「ぱちゅりーはもう駄目なんだよ!だからぱちゅりーはみんなを助けるためにああやって犠牲になったの!ああやって…!」 「今助けに行くからねぱちゅりー!!!」 「駄目ぇ!!どうしてぱちゅりーがああまでして犠牲になったのかわからないの?ばかなの? まりさに助かって欲しいからだよ!お願いだからぱちゅりーの命を無駄にしないで!!」 れいむはこの愚かな化け物に少しでもぱちゅりーの気持ちを伝えようと言葉を尽くした。 「黙れこの豚れいむがああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」 ああ、まりさはまりさをやめてゆっくりできない本当の化け物になってしまったんだとれいむは思った。 まりさはれいむを突き飛ばすとイナゴの群れの中心へと ぱちゅりーの所へと転がっていった。 その姿を見てれいむの心に湧き出たのは怒りだった。 一時はれいむのまりさのように素敵なまりさだと思っていたまりさが命を無為にするような行為をするのをれいむは許せなかった。 まりさは、れいむのまりさはれいむの命を守るために命を投げ打ったのに! 「どうして…どうしてぱちゅりーが命を捨てる気持ちがわからないの…! 何でまりさはぱちゅりーの気持ちを無駄にするの…! みんな命を繋ぐために生きてるのに!れいむだってぱちゅりーだって虫さんだってみんな命を繋ぐために生きてるのに! まりさああああああ!まりさは最低だよ!最低のゴミクズだよ! 死ね!まりさはそこでゴミクズらしくゆっくり死ね!!!」 あんなゴミクズをれいむのまりさに似ていると思った自分が許せなかった。 れいむは丘の上からまりさに唾を吐き掛けた。 そして丘の上を目指し振り向かずに子ども達を連れて登っていった。 永夜緩居を脱出し、れいむ達は森の中を歩いていた。 「ゅ…」 「ゅぅ…」 「どうしたの?これからはゆっくりできるんだよ!もっと元気にゆっくりしていってね!」 「……」 れいむのかけた声とは裏腹に子ども達の表情はどこまでも暗かった。 当分は子ども達のショックが取れないだろう。 しかし冬越しのためには数も減ったしちょうどいいくらいだ。 今からでも頑張って餌を集めてゆっくり冬を越そうとれいむは思った。 とにかく今日は早く子ども達を休ませてゆっくりしようと決めるとれいむはすぐに寝床を探し始めた。 急いでしたくして、一刻早く眠らなくてはならない。 ゆっくり眠れば子ども達の気分も切り替わる。 夜が来て、次の朝を迎えれば永夜緩居での悪夢は終わりを迎えるのだ。 やわらかい木漏れ日を感じながられいむは目を覚ました。 「ゆー、みんな!今日もゆっくりしようね!」 「ゅー?ゆっくりしようね!」 「まだちょっとねむちゃいけどゆっくりちようね!」 「ゆっくりー!」 れいむの朝の挨拶で子ども達も次々と目を覚ました。 昨日までの悪夢から覚めたように子ども達は元気を取り戻しつつあるのがれいむにはわかった。 「ゆー、すぐにしゅっぱつするよ!みんなあつまれー!」 「ゆー!」 洞から出てれいむの周りに子ども達が集まった。 「ひーふーみーゆー…あれ、真ん中の子どもがいないよ?」 「ゆ?おねえちゃーん!」 「どこにいったのー!?」 「ゆー、おきないとおいてっちゃうよー!」 何か、胸騒ぎがした。 何事もなく家へ帰るだけだった時に起きたその事件と異様な雰囲気は まるで永夜緩居での悪夢がまだ続いているんだと 全てが終わったと思ったれいむ達を嘲笑うようだった。 れいむ達はすぐに居なくなった子をみんなで探し始めた。 1時間ほど辺りを探し続けただろうか。 これ以上の捜索はこれからの進行に差し支える。 そうなれば冬越えの準備も厳しいことになるだろう。 れいむがこのまま先に進むべきか、苦渋の決断を下そうとしたその時、下から二番目のれいむの悲鳴が響き渡った。 「おねえちゃーん!でてきてよー! おねえ…おねえちゃあああああああああああああああああん!?」 「どうしたの!?れいむのあかちゃんどこ?!」 突然泣き出した子どもの傍にれいむは寄り添って何があったのかを聞き出そうとしたが泣き喚いて話にならなかった。 ただただその子は上を向いて泣いてばかりである。 一体上に何があるのか、最悪の事態を覚悟をしてれいむは上を見上げた。 「あ…あ…」 最悪の事態を覚悟していたにも関わらずれいむの覚悟は粉々に砕かれた。 木の枝の上に、植物の蔓で縛られた子れいむが吊るされていた。 その姿はまるでれいむのまりさのように苦痛に満ちた凄惨なものだった。 永夜緩居からどころではない、れいむの悪夢はれいむのまりさが死んだ時からずっと、あの光景のまままだ続くというのだろうか。 れいむの視界がぐらりと歪んだ。 「うわああああああああああ!ま゛り゛ざあああああああ!!!うわああああああああああ!」 「ゆ!?おかあさんどうしたの?あれはまりさじゃないよ!まりさはしんだんだよ!おかあさん!おかあゆっげぇ!?」 トラウマが蘇りれいむは半狂乱になり、暴れる母を止めようとする子れいむを吹き飛ばした。 「おかあさんどうしちゃったの!?やべでえええええええ!!!」 「ごんな゛おがあざんじゃゆ゛っぐりでぎな゛いよ゛おおおお!!!」 「う゛あ゛あ゛あ゛!ぐざい!ま゛り゛ざのだいじなぼうしがぐざい゛の゛お゛お゛お゛!!!」 子ども達が怯えて辺りの木の陰に隠れると、今度は子れいむが吊るされている木に体当たりを始めた。 ただ木を揺らそうというのではない、まるで自分の体まで叩き潰すのではないかというくらい何度も 何度も何度も何度も、辺りに餡子が飛び散るほど体当たりをしたころ、枝に結んであった蔓が切れて子れいむの体が落下しても体当たりは続いた。 それから当たり所が悪くて気絶しそうになってから、やっとれいむは正気に戻った。 「はぁ…はぁ…はぁ…」 落ち着いて正気に戻ると同時に辺りを見回し愕然とする。 子ども達は怯えて木の影に隠れてガタガタと震えている。 れいむを見つめる子ども達の目はとても母親を見る子どもの目ではなかった。 「び、びっくりさせてごめんね お母さんもうだいじょーぶだからね れいむの子どもが死んじゃったのはかなしいけど、これをのりこえておうちでみんなでゆっくり…」 「こな゛い゛でねええええええええええ!」 狼狽した顔つきで一番小さな子れいむに近づくと、子れいむは恐怖に囚われた表情で絶叫した。 「ゆ!?お母さんはもうだいじょう」 「こな゛い゛でよおおおおおおおおお!!!」 健在をアピールしようと笑顔で飛び跳ねたれいむに対して子ども達はさらにあとずさった。 「れ゛い゛むのい゛も゛うと゛をづぶずようなゆっぐり゛おがあざんじゃな゛いいいい!!!」 れいむは耳を疑った。 れいむが子どもを潰すだと?こいつらは何を言っているんだ。 怪訝顔をしたれいむが後ろに居る他の子れいむに助け舟を求めようと振り向くと、さっきまで自分が居た場所に潰れた餡饅があった。 さっきまで潰れた餡饅なんてどこにもなかったはずだ。 いつの間にとれいむはいぶかしみ、そしてはっとした。 れいむは慌てて子どもが木の上に吊るされていた場所を見上げる。 そこにはもう蔓は無くいつの間にか蔓が切れてしまっていったようだ。 ならばれいむの子どもはどこかに落ちているはずである。 しかし辺りをぐるりと見回しても居るのは潰れた餡饅と生き残ったれいむの子どもが四匹居るだけだった。 興奮冷めやらぬれいむにも何が起こったのかがようやく理解できた。 「ち、違うの…れいむはそんなつもりじゃないの…」 必死に弁解を始めるれいむに対して子ども達の目が言っていた。 『この同族殺しが』 『さっきもぱちゅりーを殺してたし、きっとれいむ達も殺す気なんだよ』 『おおこわいこわい』 『れいむの妹達を見殺しにした屑が』 その冷めた視線は何よりも雄弁で、鋭利にれいむの心を抉った。 「ぢがう゛のお゛お゛おお゛おおおお゛お゛お゛お゛お゛おおおおおお!!!!」 れいむの必死の叫びも空しく子れいむ達は木の後ろに隠れた。 れいむががっくりと項垂れ全てを諦めようとしたその時 お姉さんれいむがれいむをかばうかのように前に出て言った。 「おかあさんはあかちゃんがしんじゃってかなしくってどうしていいかわからなくなっちゃっただけだよ! おかあさんがわざとれいむたちをころすはずなんてないよ! なのになんでみんなひどいごどいうの゛おおおおおおお!?」 「ゆ……!?」 「ゆー…」 「ゆ…おかあさん…」 子れいむ達もはっとしたようにれいむとお姉ちゃんれいむを交互に見つめた。 木の後ろに隠れていた子ども達が一匹ずつすまなそうにれいむに歩み寄ってきた。 「ごめんね、おかあさんにひどいこといってごめんね」 「ゆっくりゆるしてね!」 「やっぱりおかあさんといっしょじゃないとゆっくりできないよ」 子れいむ達はれいむに謝りながらぺろぺろとれいむの頬を舐めたりこすり付けたりした。 「ゆ゛、ゆっぐりじでいっでねええええええええ…!!!」 れいむは感動で咽び泣いた。 そして必ずこの子ども達をお家に連れて帰ってゆっくりさせてあげようと誓った。 続く このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/369.html
前 「ここまでくればもう大丈夫だよ!」 「みんなゆっくりしようね!」 「ふがっ、ふがっ!(ゆっくりお口から出てね!)」 れいむ達は森まで行き木々を障害物として利用しながらなんとかイナゴを振り切ったのだった。 「ゆー、ちぬかとおもったよ!」 「これでみんなでゆっくりできるね」 「よかったね!ゆっくりしようね!」 和気藹々とするまりさとぱちゅりーと子ども達だったがれいむだけは気が気ではなかった。 「……い、一番おっきなれいむの子どもはどこ…?」 初めて産んだれいむの子どもが見当たらなかった。 まりさとの思い出をもっともたくさん一緒にすごした子どもが居ない事実に震えが止まらない。 「あ、あれ?おねえちゃん?おねえちゃーん!?」 「お゛ね゛え゛ぢゃんがい゛な゛い゛よ゛おおおお!!!」 「ゆ゛っぐりできな゛いいいいいいいいい!!!!!!!」 「み゛ん゛な゛でゆっぐりぢだがっだああああ!!!!!」 子どもたちの和気藹々とした雰囲気が一瞬で壊れ、嘆きの叫びが辺りを支配した。 れいむは声を殺して静に子どもとまりさの三匹で過ごしていた頃の思い出を反芻して泣いた。 二人の初めての子どもだったからあの子は本当にたくさんゆっくりさせた。 あの子にたくさんご飯を食べさせるためにまりさが無理して危険な目にあう事もしばしばあった。 そういう無謀な行為に明け暮れたのもあの頃は若かったのもあるだろう。 そのおかげでとても丸々とかわいいゆっくりに育ったゆっくりだった。 れいむは心の中で一番かわいいのはあの子どもだと思っていた、口には出さないが。 あんなにまりさに愛してもらったあの子を失うなんて…! れいむは目の前が真っ暗になりそうだった。 「ま、まりさがもう一回もどって助けに行くよ!」 すぐに子れいむを助けに行きに飛び出そうとするまりさ。 「ま…」 「駄目だよ!どの道もう助からないよ!まりさもゆっくりできなくなるよ!」 ぱちゅりーが何か言おうとしたが無視してまりさを止めるためにれいむはその前に立ちふさがった。 「どおぢでぞんなごどい゛う゛のおおお!?」 「お゛があ゛ざんのばがあああああ!!!!」 「お゛ね゛えぢゃんをだずげでよお!!!!」 「れ、れいむ!まりさは強いから大丈夫だよ! 子れいむを助けてすぐに帰ってくるよ! ゆっくりどいてえええええええええ!!!」 まりさは必死にれいむを退かして進もうとするがれいむは絶対にその場から動く気はなかった。 「もうあの子は助からないの…!だから…だからせめてみんなあの子の分までゆっくりして…!」 「ゆ、ゆうう…」 れいむはまりさに涙を流して懇願した。 ここであの子のために命を失うことはあの子の命を無駄にすることなのだ。 それはあの子を守るれいむの事を命を賭けて守ったれいむのまりさの命を無駄にすることと同義だ。 それだけは許せなかった。 「まりさ、れいむが言うことが正しいよ…」 ぱちゅりーがゆっくりとまりさ達を嗜めてくれた。 れいむと同じようにぱちゅりーにももう子れいむは助からないだろうことはわかっていた。 まりさも心の底ではわかっていたのだろう。 しかし現実を見据えられない彼女の若さがどうしても認められなかったのだ。 れいむの涙を見てまりさはようやく目の前の現実を受け入れた。 「ゆぐぐぐううう…」 「お゛ねえぢゃん……」 「ごべんね…ごべんねぇ…!」 「おねえぢゃんのぶんもいっぱいいっぱいゆっくりするからね…!」 その場に居る全てのゆっくりがあの子のために涙を流した。 涙を拭って、ゆっくり達は再びこの地獄、永夜緩居から脱出するために進み続けた。 ガサガサと枯葉の地面を踏み歩きながら森を抜ける道を探す。 れいむはこのままでは済まないだろうという予感がした。 そしてその予感は的中した。 「ゆぅ~~!?」 段差に気付かずに子どもが一人が足を踏み外して転げ落ちたのだ。 「れ、れいむの赤ちゃんが!?」 慌てて下を覗き込むれいむと子ども達。 「ゆゆ?おそらをとんでるみたい~~~!」 しかしその子は不思議なことに下まで落ちずにまるで中に浮いているかのように 段差からの途中辺りから伸びていた4、50センチほどの枝と枝の間の空間で止まっている。 その子はそこで楽しそうにぽよんぽよんと跳ねていた。 「ゆ、おねえちゃんいいな、ずるいずるい!」 「れいむもやるー!」 ぴょんぴょんとそこに飛び込んでいく子れいむ達。 「ゆ、ゆー?」 一体どうなっているのか、れいむはわけもわからず首を傾げる。 子どもは楽しんでいるようだが、れいむは何か釈然としない。 「ごほっ、むぎゅうううん!だめええええ!ゆっぐぉほっ、ゆっぐりでぎなぐなっぢゃううう!!!」 その時、後ろからぱちゅりーが子ども達を制止した。 「ぱ、ぱちゅりー?どうしたの?おなかいたいの!?」 まりさは突然餡子を吐いて叫ぶぱちゅりーを心配して傍によって背中をさすっている。 「うああああああ!だずげでおがあざあああああああん!!!」 「いやあああああああ!!こないでえええええええええええ!!!」 人間の拳二つ分ほどもある巨大な蜘蛛が二匹、枝の影から現れた。 その時やっとれいむはぱちゅりーの叫びの意味を理解した。 あそこは蜘蛛の巣、子ども達は巣に掛かった餌なのだと。 「い゛や゛ああああああ!れ゛い゛む゛のあがぢゃんがああああああ!!!」 少なくとも最初の子より先に飛び込んだ子以外はれいむが止めれば助けられたはずなのになんてことをしてしまったのか。 取り返しのつかない絶望感にれいむは叫んだが空しく森に木霊すると大蜘蛛が身動きの出来ない子ども達に齧りついた。 「あがっがっがっがっが…」 「ゆっ…ゆぐっ…ゆ゛…」 皮を突き破った牙から餡子に毒を混ぜられて子ども達はもはや喋ることもままならなくなった。 「おねえぢゃああああああああああん!!!」 「れいむの…れいむのい゛も゛う゛どがあああああああ!!!」 獲物が動けなくなったのを確認すると大蜘蛛達はれいむの子どもを咀嚼し始めた。 子どもの皮をが剥かれて蜘蛛の頭が餡子の中に埋まる。 凄惨な咀嚼音と光景に耳と目を背けて涙を流した。 「うっ、ゆうう…ごめんね…ごめんね…」 嘔吐感を堪えながらただひたすら自分の過失で失った命に謝るしかなかった。 「おねえぢゃん!おねえぢゃん!」 生き延びた子どもの一人が身を乗り出して家族の名前を呼んだにも関わらず、自分は目を背けていたために気付かずなかった。 このことがどれほど愚かな行為だったがを数瞬後れいむはいやと言うほど知らされることになる。 「ゆぎゃあああああああああ!?」 悲鳴に気付いてはっと振り向くと、その子は茶色い蟷螂に連れられて段差の下へと落ちていっていた。 「いやあああああああああ!!?」 「あ、あああああああああああ!?」 何故傍にいながら子どもを守ることが出来なかったのか。 どこまで愚かだと言うのだ自分は…! れいむはそう心の中で何度も自分を責めた。 「だずげでよおがあざん!れいむおねえぢゃんだぢみだぐにたべられだぐ…! ああああ!いだいいいいいいいい!おがあざん!おがあざん!みでないでだずげぎぃ!」 枝蟷螂は鎌で器用に可哀想なその子のリボンを切り裂いた。 あのリボンはまりさがこの子のは特に出来がいいからとよく手入れしてあげていたリボンだ。 「あ゛!やべでええ!れ゛い゛む゛の゛!れ゛い゛む゛の゛リ゛ボン!れ゛い゛む゛のだいじなりぼんな゛のお゛!!!」 なんてことだ、まりさがあんなに大事にしていたリボンがあんな薄汚い蟷螂の手で切り裂かれるなんて。 それもこれも全て自分の油断が招いたミスなのだ。 れいむは目の前がグルグルと廻るのを感じた。 「ごめん…こんなお母さんでごめんね…もっとゆっくりさせてあげたかったよ…」 一滴、ポタリと涙がこぼれた。 その行く末を見届けてれいむは再び背を背けた。 「おがあざん!?どうじでぞっぢむいぢゃうの!?れ゛い゛む゛はごっぢ!ごっぢだよ゛!」 「早く行くよ、急いでここから出ないとゆっくりできなくなっちゃうから」 非常な決断だが自分の判断は間違っては居ない。 「ゆ!?ま、まってよおかあさん!」 「で、でもおねえちゃんが…」 「……」 生き残りを連れて出口を目指してれいむは進んでいった。 「お゛があざんお゛いでがないでだずげで!だずげでよ゛おお゛お゛!!! れ゛い゛む゛ゆっぐりでぎでだいどおおお!おいでがないで!おいでがないで! れ゛い゛む゛をだずげでごのま゛まぢゃれ゛い゛む゛ゆっぐりでぎないよ!! お゛があざん!お゛があざん゛ん゛んん゛ん゛ん゛ん゛んん゛ん゛ん゛!!!」 振り向くものか、絶対に。 啜り泣きながられいむについてくる子ども達を尻目にれいむはただひたすらに出口を目指して歩いた。 「ゆ!森を抜けるよ! もうすぐゆっくり出来るよ!」 木々の間から光が挿している。 ここを抜ければあとはあの丘を越えるだけだ。 その時、絶望の羽音がゆっくり達の耳に届けられた。 いいや、たとえ絶望だとしても負けるものか。 自分達はまりさのために絶対に生き残らなくてはならないのだから。 「急いで!もう丘は目の前だよ!」 さっきのように口の中に子ども達を非難させる。 今度は全ての子れいむ達が入ることが出来たし喋ることも出来た。 無論、子どもの数が減ったからだ。 とにかく今度はさっきのようなロスは無い ただ必死にあの丘を越えればいいだけだ。 「むぎゅ…うげぇ!エロエロエロ…!」 「ぱ、ぱちゅりー!?どうしたのぱちゅりー!ぱちゅりー!」 丘を登る最中に突如、ぱちゅりーが激しく嘔吐し辺りにどろどろの餡子が飛び散った。 「む、むぎゅぅ゛…」 「ふが…ま、まさか…!」 れいむはぱちゅりーに何が起きたのかはっと思い当たった。 すぐにぱちゅりーの顔から葉っぱを取り去る。 「ど、どうじでぱちゅりーのお顔が紫色なのおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?」 ぱちゅりーは顔中に紫色の斑点が浮き出ており、その表情は死相としか言いようが無い痛々しく生気の無いものだった。 恐らくちょうちょを食べた子どものように毒に当たってそのままにしてしまったのだろう。 もはや手遅れなことは素人目に見ても明らかであった。 「これは…もう…助からないよ…」 「うん…ぱちゅりーが…一番わかってるよ…むぎゅぇっ!ごばぁっ!」 「二人とも何をいっでいる゛の゛おおおおおおおおおおおおおおおおおお!?!?!?!?!?」 れいむとぱちゅりーの二匹がぱちゅりーの死を受け入れる中でまりさだけが現実を受け入れようとしなかった 「むきゅ…ありがとうねまりさ、でもぱちゅりーは、もう駄目だからまりさには生き延びてゆっくりして欲しいの…」 その言葉の意味がれいむにはすぐにわかった。 この子はれいむのまりさと同じように、まりさのために犠牲になろうというのだ。 「馬鹿なこといってないで早く行こうね!もうすぐイナゴさんが来るよ!!」 しかしその意味をこのまりさは理解しようとしない。 頭で理解しても心が拒んでいるのだろう。 そう言ってまりさはぱちゅりーの帽子を引っ張って無理やり連れて行こうとする。 ぱちゅりーは力無い瞳でれいむの方を見つめた。 「れい…む…このままじゃみんな死…んじゃう…から…おね…がい…わか、るよね まりさ達が…ゆっくりする方法…」 わかってる、そう伝えるために力強くれいむはうなづいた。 「そんなの簡単だよ!まりさとぱちゅりーがあの丘を越えればいいだけだよ!」 どこまでこのまりさは愚かなのか。 ここまで来てもそれを理解しようとしない。 ぱちゅりーが行う命を繋ぐという行為の意味を。 「さよなら、まりさ」 れいむはぱちゅりーに体当たりをして丘の下に叩き落した。 「ぱちゅりいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!! な゛に゛を゛ずるどれ゛い゛む゛うううううううううううううううううう!!!!」 まりさがれいむに向かって掴みかかりれいむをにらみつけた。 れいむはまるで化け物のように恐ろしい形相だと思った 「ぱちゅりーはもう駄目なんだよ!だからぱちゅりーはみんなを助けるためにああやって犠牲になったの!ああやって…!」 「今助けに行くからねぱちゅりー!!!」 「駄目ぇ!!どうしてぱちゅりーがああまでして犠牲になったのかわからないの?ばかなの? まりさに助かって欲しいからだよ!お願いだからぱちゅりーの命を無駄にしないで!!」 れいむはこの愚かな化け物に少しでもぱちゅりーの気持ちを伝えようと言葉を尽くした。 「黙れこの豚れいむがああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」 ああ、まりさはまりさをやめてゆっくりできない本当の化け物になってしまったんだとれいむは思った。 まりさはれいむを突き飛ばすとイナゴの群れの中心へと ぱちゅりーの所へと転がっていった。 その姿を見てれいむの心に湧き出たのは怒りだった。 一時はれいむのまりさのように素敵なまりさだと思っていたまりさが命を無為にするような行為をするのをれいむは許せなかった。 まりさは、れいむのまりさはれいむの命を守るために命を投げ打ったのに! 「どうして…どうしてぱちゅりーが命を捨てる気持ちがわからないの…! 何でまりさはぱちゅりーの気持ちを無駄にするの…! みんな命を繋ぐために生きてるのに!れいむだってぱちゅりーだって虫さんだってみんな命を繋ぐために生きてるのに! まりさああああああ!まりさは最低だよ!最低のゴミクズだよ! 死ね!まりさはそこでゴミクズらしくゆっくり死ね!!!」 あんなゴミクズをれいむのまりさに似ていると思った自分が許せなかった。 れいむは丘の上からまりさに唾を吐き掛けた。 そして丘の上を目指し振り向かずに子ども達を連れて登っていった。 永夜緩居を脱出し、れいむ達は森の中を歩いていた。 「ゅ…」 「ゅぅ…」 「どうしたの?これからはゆっくりできるんだよ!もっと元気にゆっくりしていってね!」 「……」 れいむのかけた声とは裏腹に子ども達の表情はどこまでも暗かった。 当分は子ども達のショックが取れないだろう。 しかし冬越しのためには数も減ったしちょうどいいくらいだ。 今からでも頑張って餌を集めてゆっくり冬を越そうとれいむは思った。 とにかく今日は早く子ども達を休ませてゆっくりしようと決めるとれいむはすぐに寝床を探し始めた。 急いでしたくして、一刻早く眠らなくてはならない。 ゆっくり眠れば子ども達の気分も切り替わる。 夜が来て、次の朝を迎えれば永夜緩居での悪夢は終わりを迎えるのだ。 やわらかい木漏れ日を感じながられいむは目を覚ました。 「ゆー、みんな!今日もゆっくりしようね!」 「ゅー?ゆっくりしようね!」 「まだちょっとねむちゃいけどゆっくりちようね!」 「ゆっくりー!」 れいむの朝の挨拶で子ども達も次々と目を覚ました。 昨日までの悪夢から覚めたように子ども達は元気を取り戻しつつあるのがれいむにはわかった。 「ゆー、すぐにしゅっぱつするよ!みんなあつまれー!」 「ゆー!」 洞から出てれいむの周りに子ども達が集まった。 「ひーふーみーゆー…あれ、真ん中の子どもがいないよ?」 「ゆ?おねえちゃーん!」 「どこにいったのー!?」 「ゆー、おきないとおいてっちゃうよー!」 何か、胸騒ぎがした。 何事もなく家へ帰るだけだった時に起きたその事件と異様な雰囲気は まるで永夜緩居での悪夢がまだ続いているんだと 全てが終わったと思ったれいむ達を嘲笑うようだった。 れいむ達はすぐに居なくなった子をみんなで探し始めた。 1時間ほど辺りを探し続けただろうか。 これ以上の捜索はこれからの進行に差し支える。 そうなれば冬越えの準備も厳しいことになるだろう。 れいむがこのまま先に進むべきか、苦渋の決断を下そうとしたその時、下から二番目のれいむの悲鳴が響き渡った。 「おねえちゃーん!でてきてよー! おねえ…おねえちゃあああああああああああああああああん!?」 「どうしたの!?れいむのあかちゃんどこ?!」 突然泣き出した子どもの傍にれいむは寄り添って何があったのかを聞き出そうとしたが泣き喚いて話にならなかった。 ただただその子は上を向いて泣いてばかりである。 一体上に何があるのか、最悪の事態を覚悟をしてれいむは上を見上げた。 「あ…あ…」 最悪の事態を覚悟していたにも関わらずれいむの覚悟は粉々に砕かれた。 木の枝の上に、植物の蔓で縛られた子れいむが吊るされていた。 その姿はまるでれいむのまりさのように苦痛に満ちた凄惨なものだった。 永夜緩居からどころではない、れいむの悪夢はれいむのまりさが死んだ時からずっと、あの光景のまままだ続くというのだろうか。 れいむの視界がぐらりと歪んだ。 「うわああああああああああ!ま゛り゛ざあああああああ!!!うわああああああああああ!」 「ゆ!?おかあさんどうしたの?あれはまりさじゃないよ!まりさはしんだんだよ!おかあさん!おかあゆっげぇ!?」 トラウマが蘇りれいむは半狂乱になり、暴れる母を止めようとする子れいむを吹き飛ばした。 「おかあさんどうしちゃったの!?やべでえええええええ!!!」 「ごんな゛おがあざんじゃゆ゛っぐりでぎな゛いよ゛おおおお!!!」 「う゛あ゛あ゛あ゛!ぐざい!ま゛り゛ざのだいじなぼうしがぐざい゛の゛お゛お゛お゛!!!」 子ども達が怯えて辺りの木の陰に隠れると、今度は子れいむが吊るされている木に体当たりを始めた。 ただ木を揺らそうというのではない、まるで自分の体まで叩き潰すのではないかというくらい何度も 何度も何度も何度も、辺りに餡子が飛び散るほど体当たりをしたころ、枝に結んであった蔓が切れて子れいむの体が落下しても体当たりは続いた。 それから当たり所が悪くて気絶しそうになってから、やっとれいむは正気に戻った。 「はぁ…はぁ…はぁ…」 落ち着いて正気に戻ると同時に辺りを見回し愕然とする。 子ども達は怯えて木の影に隠れてガタガタと震えている。 れいむを見つめる子ども達の目はとても母親を見る子どもの目ではなかった。 「び、びっくりさせてごめんね お母さんもうだいじょーぶだからね れいむの子どもが死んじゃったのはかなしいけど、これをのりこえておうちでみんなでゆっくり…」 「こな゛い゛でねええええええええええ!」 狼狽した顔つきで一番小さな子れいむに近づくと、子れいむは恐怖に囚われた表情で絶叫した。 「ゆ!?お母さんはもうだいじょう」 「こな゛い゛でよおおおおおおおおお!!!」 健在をアピールしようと笑顔で飛び跳ねたれいむに対して子ども達はさらにあとずさった。 「れ゛い゛むのい゛も゛うと゛をづぶずようなゆっぐり゛おがあざんじゃな゛いいいい!!!」 れいむは耳を疑った。 れいむが子どもを潰すだと?こいつらは何を言っているんだ。 怪訝顔をしたれいむが後ろに居る他の子れいむに助け舟を求めようと振り向くと、さっきまで自分が居た場所に潰れた餡饅があった。 さっきまで潰れた餡饅なんてどこにもなかったはずだ。 いつの間にとれいむはいぶかしみ、そしてはっとした。 れいむは慌てて子どもが木の上に吊るされていた場所を見上げる。 そこにはもう蔓は無くいつの間にか蔓が切れてしまっていったようだ。 ならばれいむの子どもはどこかに落ちているはずである。 しかし辺りをぐるりと見回しても居るのは潰れた餡饅と生き残ったれいむの子どもが四匹居るだけだった。 興奮冷めやらぬれいむにも何が起こったのかがようやく理解できた。 「ち、違うの…れいむはそんなつもりじゃないの…」 必死に弁解を始めるれいむに対して子ども達の目が言っていた。 『この同族殺しが』 『さっきもぱちゅりーを殺してたし、きっとれいむ達も殺す気なんだよ』 『おおこわいこわい』 『れいむの妹達を見殺しにした屑が』 その冷めた視線は何よりも雄弁で、鋭利にれいむの心を抉った。 「ぢがう゛のお゛お゛おお゛おおおお゛お゛お゛お゛お゛おおおおおお!!!!」 れいむの必死の叫びも空しく子れいむ達は木の後ろに隠れた。 れいむががっくりと項垂れ全てを諦めようとしたその時 お姉さんれいむがれいむをかばうかのように前に出て言った。 「おかあさんはあかちゃんがしんじゃってかなしくってどうしていいかわからなくなっちゃっただけだよ! おかあさんがわざとれいむたちをころすはずなんてないよ! なのになんでみんなひどいごどいうの゛おおおおおおお!?」 「ゆ……!?」 「ゆー…」 「ゆ…おかあさん…」 子れいむ達もはっとしたようにれいむとお姉ちゃんれいむを交互に見つめた。 木の後ろに隠れていた子ども達が一匹ずつすまなそうにれいむに歩み寄ってきた。 「ごめんね、おかあさんにひどいこといってごめんね」 「ゆっくりゆるしてね!」 「やっぱりおかあさんといっしょじゃないとゆっくりできないよ」 子れいむ達はれいむに謝りながらぺろぺろとれいむの頬を舐めたりこすり付けたりした。 「ゆ゛、ゆっぐりじでいっでねええええええええ…!!!」 れいむは感動で咽び泣いた。 そして必ずこの子ども達をお家に連れて帰ってゆっくりさせてあげようと誓った。 続く このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/ygo000/pages/728.html
速攻魔法 [[罠カード]]の効果によるダメージを0にする。 14スレ目 706名も無き決闘者 (ワッチョイ 9f51-b7ne)2018/07/23(月) 11 40 42.08ID r91iNsc20 防御輪とは相手を倒すためのものではない 効果ダメージを無効にするカードの一つであり、アニメで海馬が破壊輪とのコンボで使ったカードとして知っている人も 多いであろう。しかし効果ダメージを無効にするカードでは、伏せずに使え、そのターン中ダメージを無効に出来る チューナーモンスター、《ハネワタ》や、スペルスピード3で相手にダメージを返す《地獄の扉越し銃》といった上位互換が 沢山あり、罠限定で一度しか無効に出来ないこのカードはあまりに弱いと言わざるを得ない。 基本どこかしら褒めることで定評のあるWikiでもまるで褒められず、「使われることはまずない。」、「明らかに実践向きではない効果ながら、レアリティはなんとウルトラレア。」などと散々な言われようである。 更に言うと、このカードは”互いに”ダメージを0にする効果なので、アニメのような破壊輪コンボには使えないのである。 効果が曖昧なので裁定変更でコンボが使えるようになるという可能性も破壊輪のエラッタによって完全になくなってしまった。 では使えないクズカードなのか?そんなことはない。プレイヤー1,2,3による、1対1対1のトライアングルデュエルの状況を考えてみて欲しい。 3人デュエルでは誰かと同盟を組むことが何より重要である。しかし互いに敵同士の中そう同盟なんて出来上がるものではない。 しかし例えばプレイヤー3が他二人に対し罠による効果ダメージを狙って来たらどうだろう?そこであなた(プレイヤー1)は防御輪を使い、 プレイヤー1,2ともダメージを0にするのだ。プレイヤー2はダメージを防いでもらったことに恩義を感じるだろう。そのタイミングで あなたは彼に同盟を持ちかければよい。すぐにYESの反応が来るに違いない。 では、通常の1対1の場合はどうなのか。闇落ちしたかつての友に闇のゲームを挑まれた時を想像してもらいたい。 あなたは友の心をなんとか救いたいと思いつつも、その突破口が見えず、遂に互いにライフが残り1000ポイント以下になったとする。 そこで友は道連れを狙って《破壊指輪》を使ってきたとする。ここでも役立つのが防御輪である。ハネワタや地獄の扉越し銃を使えば、 このデュエルに勝利出来ていたのに、そうしなかった。それは友の心を取り戻したい一心によって発動させた、正に魂の一撃だと気付くであろう。 この友情のチカラならば、友の心の闇を払えるはずだ。 防御輪とは相手を倒すためのものではない。時には友情を芽生えさせ、時には友情を復活させるカードなのである。 その円環に込められているのは、原作で遊戯達の手の甲に描かれたピースの輪なのかもしれない。 14スレ目 706名も無き決闘者 (ワッチョイ 9f51-b7ne)2018/07/23(月) 11 40 42.08ID r91iNsc20 闇堕ちした友人がいる前提の評価で笑う 14スレ目 716名も無き決闘者 (スプッッ Sdbf-ekv9)2018/07/23(月) 21 18 16.54ID f1ROp8N6d 人を守るべき盾は、使い方次第で人を貶めるクズカートに成り下がる 原作再現を絶対にさせないというKOMAMIの強い意志を感じる当カード。 wikiなどでも採用理由はないと、割とどうしようもないカードと評価されている。 実際このカードをわざわざ投入する理由はない。 そう「明確な理由がない」ならば。 今回は、一見使い道がないカードだからこそ出来る遊戯王の奥深さ、その深淵を紹介しよう。 防御輪の特徴は下記の通りである。 使いどころが制限されすぎている カテゴリにも属さないためサーチが困難 自分で使うには弱い ……お分かりいただけただろうか。 「サーチが容易で」「使いどころが用意できる」のであれば防御輪が使えるカードに変わるということに。 この条件を一挙に満たすカード、そうプレゼント交換だ。 このメソッドは過去にアンチホープで使われたものであり、そのまま防御輪にも当てはまる。 プレゼント交換は相手にアドバンデージを与えてしまうが、防御輪の使い所の狭さが単純なアドとはならない。 このため、ある目的のために活用させやすいというメリットとなるのだ。 さて、防御輪と相性のいいカードといえば言わずと知れた破壊輪であろう。 このカードは制限カードであり、その強さはKOMAMIも認めるところである。 もし、相手に防御輪を渡してから破壊輪を発動した場合、相手はどうするだろうか? 使いどころが制限されている、ということはつまり使いどころを用意されれば即座に使う、ということに他ならない。 相手はまず間違い無く防御輪を発動する。 それが、こちらの罠とも知らずに。 ここからはいくつかの選択肢があるが、筆者のオススメは《ゴブリンのその場しのぎ》だ。 発動された魔法カードを手札に戻す効果で、そのままでは相手に再発動を許してしまう使いづらいカードだが、その元々のオーナーが自分であれば話は変わってくる。 相手の発動した防御輪を手札に加えることができるからだ。 この不意打ちに、破壊輪のダメージも相まって相手は酷く驚くだろうが、もちろんこれだけでは終わらない。 魔法カードの発動を止めたことをトリガーに、続けて手札からヴァンダルギオンを特殊召喚しよう。 こうすることで、破壊輪に加え1500ポイントものダメージを与える。 相手に渡したカード、その発動条件をお膳立てすることでその行動をコントロールする。 これこそ防御輪をキーカードに据えた今回のデッキのメインギミックである。 予想外の大ダメージ、一方的なボードアドバンテージ等、あらゆる要素が相手の動揺を誘う。 そうなるよう仕向けたとはいえ、防御輪のようなピンポイントでカードを利用されたとなれば更に大きな衝撃であろう。 こちらの手札に加わった防御輪は、神の摂理などのコストにしてしまおう。 手札コストを要求するカウンター罠を使うコンセプトと噛み合っている。 相手が持て余した防御輪をこれ見よがしに墓地へと落とす。 例えそれが尊大な態度でなくとも、相手は冷静でいられないに違いない。 これらの積み重ねにより、相手は冷静でいられず、勝手に疑心暗鬼に陥り、もはや普段通りの力は発揮できない。 そして、パーミッションの性質上、相手のプレイミスの分だけ純粋にこちらが有利となるのだ。 人を守るべき盾は、使い方次第で人を貶めるクズカートに成り下がる。 相手の行動すらコントロールしてのける、それこそが究極のパーミッション。 勝つために、人は時に恐ろしく冷酷になれる。 たとえ相手が人を信じることができなくなり、疑念の沼、深い闇に落ちていこうとも……。 14スレ目 716名も無き決闘者 (スプッッ Sdbf-ekv9)2018/07/23(月) 21 18 16.54ID f1ROp8N6d なるほど、防御輪は友人を救うことも闇堕ちさせることも出来る汎用性の高いカードだったんだな 遊戯王wikiによるといくらでも上位互換があるため、使われることはまず無いとの酷評を受けているこのカード しかし細かい違いにより思わぬ差別化が出来るのが遊戯王というゲームである 例えばカウンター罠の上、反射ダメージまで与えてくれる《地獄の扉越し銃》が紹介されている だがこのカードは《防御輪》に対して 罠故に一度セットしないと使えない 相手にダメージを与える といった違いがある 特に2点目が大事になってくるのが【活路エグゾ】である 相手とのライフ差を広げる必要がある為、自分のライフを削る事もありバーンカードへの対策は怠れないこのデッキ。また相手のライフを削る訳にもいかない そこで《防御輪》である ならば《ハネワタ》や《ライフ・コーディネイター》でよいのでは?との意見もある 確かに手札誘発は強力だが、それ故に現代遊戯王ではモンスター効果への対策は重要視されており、《神の通告》や《墓穴の指名者》などのメタカードも多い 真に強いカードとは、過剰でも不足でもない必要十分な効果を持ち、かつ相手に邪魔をされずに仕事を遂行する、例えばこのスレで取り上げられるようなカードなのかもしれない 14スレ目 732名も無き決闘者 (アウアウエー Sadf-f1LV)2018/07/24(火) 03 00 31.83ID bBjT2Q3Ra Tag:【パーミッション】 【活路エクゾ】 バトルロワイヤルメタ 協力アド 友情アド 戦術ミス誘発 正当評価 確実に仕事をこなす 精神アド
https://w.atwiki.jp/ygo000/pages/751.html
効果モンスター 星4/水属性/水族/攻1900/守1200 このカードを手札から墓地へ捨てて発動できる。 デッキから「伝説の都 アトランティス」1枚を手札に加える。 高水準な攻撃力を有し、効果もアドバンテージをとれるため、およそ下位クズ評価に値しないように考えられるが、実はとんでもない食わせ物である。 このカードの指定する《伝説の都アトランティス》はルール上、《海》として扱う。 そのため伝説の都アトランティスという名前のカードは存在しない扱いなのである。 つまり本来なら伝説の都アトランティスはサーチできないものの、コナミの特殊裁定によって可能となっている。 このような特殊裁定なぞコナミなら当たり前のようにも思えるが、近年デュエルリンクスに登場したためこの裁定が注目されることに。 そこから海をありもしない伝説の都と空目している白痴というネタが形成され、戦士という名前のわりに水族ということも相まって、 自分のことを戦士と思い込んでるホラ吹き野郎という不名誉なあだ名をつけられる始末に。 存在しないカードをサーチしようとする彼は法螺吹きという観点においてクズなのだ。 このとんでもないウソつき戦士(水)は所詮笑われるだけの存在なのか? さて彼が探し求めた伝説の都アトランティスははっきり言って現代のゲームスピードから取り残されている。 元々2004年のカードの為仕方ないのだがレベル減少効果が水の強みのシンクロ・エクシーズと噛み合わないのだ。 が、このデメリット悪用できる。 伝説の都アトランティスは由緒正しきフィールド魔法であり、効果は相手にも及ぶ。 つまりこの現代ではシンクロやエクシーズを使い辛くしているレベル減少効果を相手に負わせればよいのだ。 当然、相手が水属性を使う保証はないので《DNA移植手術》によって相手の属性を変えることと併用である。 そうなるとレベル減少効果なら《デビリアンソング》で十分のようにも思えるが、こちらは海のため《潜海奇襲》で破壊耐性・サルベージが可能なのだ。 また属性を変えてしまう為、属性要求リンクを封殺できてしまう利点もある。 単純な事に思えるが、これ一枚で【閃刀姫】や【転生炎獣】といった大会テーマは機能不全に陥る。 また【魔術師】は更に悲惨で眷竜全てが使えず、レベル変動により《星刻の魔術師》《覚醒の魔導剣士》が使えなくなるのだ。 除去、突破、制圧の《鳥銃士カステル》《SNo.39希望皇ホープ・ザ・ライトニング》《フレシアの蠱惑魔》といったお手軽ランク4も出せないため破るのはかなり困難だ。 14年も前のカードであるアトランティスによるこの環境破壊は、同じくアトランティスデッキでしか対応策はないが、 同じ水属性なら《ダイヤモンドダスト》の全体破壊&バーンが可能だ。 また、微弱なバンプアップを利用して《オーバースペック》で吹き飛ばす、《EMラフメイカー》の超強化、ライフゲインなどとれる選択肢は様々。 破壊以外にも《手のひら返し》による裏側守備、アトランティスデッキ故に《海竜‐ダイダロス》の墓地送りや《伝説のフィッシャーマンⅢ世》も自然投入できるだろう。 潜海奇襲の破壊耐性からペンデュラムを張るのも選択肢だ。特にアトランティスと好相性の《EMチアモール》や《EMバラクーダ》等の効果の優秀なEMが候補に挙がる。 総括すると、アトランティスは自分が使うには物足りないが相手を引きずり込むにはこれ以上ないカードとなる。 近頃の対象耐性やモンスター効果耐性を軽々超える超パワーや全体破壊・全除外、墓地送りなどコントロールデッキに関わらず決定力が段違いなのだ。 ここまで凄い伝説の都アトランティスをサーチできる彼は間違いなく英雄である。 何よりも他のサーチと違って誰もこの男のサーチを邪魔しないという利点があるのだ。 決闘中に《テラフォーミング》を使われたなら《灰流うらら》を使おうが、アトランティスの戦士のサーチを邪魔するかと考えれば当たり前だろう。 精々精神異常者のホラ吹きが自分の身を犠牲にして海を持ってくる一発芸程度の認識しか持たない。 しかし彼の実態は確実に仕事をこなし、流行りの手札誘発を殴り殺せる強大な力を有する戦士なのだ。 またいかなる時でも必ず魔法になる男とも読み替えられる。 つまり《召喚士サモンプリースト》の相方としてこれ以上ない性能を誇るのだ。 捨てた伝説の都アトランティスは潜海奇襲でサルベージすれば無駄もないのだ。 上述のサモプリコンボで《No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ》を立て、更に上記のアトランティス移植コンボを敷けば相手はほぼ突破できない布陣となる。 このように彼はコントロールデッキの低攻撃力と低展開力を補う潤滑油なのである。 稀代のホラ吹きと迫害された彼が見つけたのはアトランティスの悪用法であったのだ。 これは彼を馬鹿にした決闘者達への復讐なのだ。 海に翻弄されてロクに展開できない相手を彼は墓地から嘲笑っていることだろう。 というわけで相手を奈落に沈めるニュー海デッキこと【アトランティスドライバー】を駆使して相手を絶望の底に突き落とそう! 15スレ目 578名も無き決闘者 (ワッチョイ 4a36-x/og)2018/12/13(木) 00 13 01.06ID Bjnt0T7I0 バック割りをエクストラに依存してるデッキだと真面目に機能不全になりそうだな 自らの展開よりも相手の妨害を優先するその心はまさに復讐だな… Tag:【アトランティスドライバー】 正当評価
https://w.atwiki.jp/kyojin-ogasawara/pages/204.html
1 名前:どうですか解説の名無しさん[] 投稿日:2009/02/10(火) 21 58 38.93 ID nLKiFLsH かわいい 2 名前:どうですか解説の名無しさん[] 投稿日:2009/02/10(火) 21 59 19.71 ID S4SbGhmW 熱い声援 なにこれガッツ嫌われてるの? 4 名前:どうですか解説の名無しさん[] 投稿日:2009/02/10(火) 21 59 53.10 ID d1c7Skz2 2 1はどうみても愛してるほうだろww 5 名前:どうですか解説の名無しさん[] 投稿日:2009/02/10(火) 22 00 40.82 ID z5NiuUn2 4 あーあ・・・ お前野球chは初めてか? 最終レス 94 名前:どうですか解説の名無しさん[] 投稿日:2009/02/10(火) 23 10 54.35 ID 8dIrVbwH 大正義巨人小笠原カッス道犬内野手容疑者選手ちゃんかわいい
https://w.atwiki.jp/ygo000/pages/327.html
シンクロ・効果モンスター 星6/地属性/戦士族/攻2200/守2000 チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上 このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、 破壊したモンスターの攻撃力の半分のダメージを相手ライフに与える。 6スレ目 503 :名無しプレイヤー@手札いっぱい。:2013/02/25(月) 21 41 47.14 ID tio+jN230 一見すると物足りないようにも見えたこのカード 最近、マイティが話題に上がっているのをよく見かけるようになった。 一見地味に見えたこのカードが活躍できる時代がついに来たのであろう。 事実、このカードの入った定期購読のパックは高値で取引されていた。 このモンスターは漫画5D sの最初期のデュエルで登場したシンクロモンスターであったが、 定期購読特典としてOCG化されたのは、アニメ5D sが終了しZEXALが始まってからの事であった。 時代がシンクロからエクシーズへと移り行く中、シンクロを忘れないよう、 シンクロの切り札としてこのカードが誕生したのであろう。 同じレベル6・地属性・戦士族の戦士族シンクロモンスターのゴヨウ・ガーディアンが禁止になった事から、 それに代わる戦力の補充をも目的としていると言える。 実際このカードの守備力はゴヨウ・ガーディアンと同じ2000であり、守備表示にされてもある程度は耐えられるのは頼もしい。 レベル6は、今度新たに登場するクレーンクレーンでレベル3チューナーを釣り上げる事で即座にシンクロ召喚ができるため、 注目されるレベルとなっている。 効果は、相手を戦闘破壊した時のバーン効果。 相打ちしてしまったり、戦闘破壊後除外されてしまった場合にも発動できるお得な効果である。 最近のカードでCNo.105 BK 彗星のカエストスが似たような効果を持っているが、あちらは素材指定が重く、 簡単に出す場合も一度素材モンスターを並べてエクシーズ、その後さらに特定の魔法を使って出す、という少々手間がかかる方法である。 このモンスターは、素材を並べてシンクロするだけという、断然お手軽な方法で出せる。エクストラの枠も無駄に割く事はない。 数値は相手の攻撃力の半分であり、無論相手が強ければ強いほど与えられるダメージは大きくなる。 このカードは一見攻撃力が低く、故に低く見られるかもしれないが、だからこそ工夫のしがいがあるというものである。 そこで、このカードを使う上で望ましいシンクロ召喚を考察しよう。まずは、上記のクレーンクレーンで行えるレベル3チューナーでのシンクロ召喚を考えよう。 このカードと同じく漫画5D sで遊星が使用したクイック・スパナイトをチューナーとすれば、相手1体の攻撃力を500ポイントダウンさせられるため、 攻撃力2700までのモンスターを戦闘破壊できるようになる。 複数のモンスターに対して優位に立ちたいのであれば、フレア・リゾネーターを素材とする事で攻撃力が300ポイントアップし、2500までに対応できるようになる。 メンタルカウンセラー・リリーは1000ポイントアップが可能であるが、ライフコストがある上その効果はエンドフェイズ時までである。 釣り上げ時以外であれば、BF-疾風のゲイルで相手の攻撃力を半分にしてから戦闘破壊+ダメージを狙うのも有効である。 他のレベルのチューナーを用いる場合、同じ地属性・戦士族であるアタック・ゲイナーを用いれば 相手1体の攻撃力を1000ポイントもダウンさせられ、3200までの戦闘破壊が可能になる。 戦士族である事を活かし、トラパートを素材にすれば、攻撃時に厄介な攻撃反応型の魔法・罠カードを受けずに済むようになる。 ライフダメージは痛いもののバイス・バーサーカーで1ターンのみ攻撃力を2000アップさせたり、ニードル・ガンナーを素材にして貫通ダメージも狙うというのも面白いだろう。 シンクロ素材選び以外にも、魔法・罠による強化も様々に考えられる。 戦士族統一デッキで一族の結束を使えば、3000もの攻撃力を永続的に得られる。 そのデッキの場合、不死武士を扱えるため、それと戦士族レベル3チューナーで即座にシンクロ召喚できるという利点もある。 攻守のバランスが良いため、最強の盾を装備させれば、4200もの高ステータスとなる。 攻撃力の強化と同時に、バーン効果の強化も行えるカードも多く存在している。 ジャンク・アタックを装備すれば、相手の攻撃力の半分のダメージが更に追加され、実質相手の攻撃力分丸ごとダメージを与えられるようになる。 アニメ5D sで遊星が使用したカードでもあるので、イメージはピッタリである。 同じくアニメで遊星が使用したアームズ・エイドを装備すれば、1000の攻撃力アップと同時に、相手の攻撃力分のダメージを与える効果まで得られる。 つまり、強化した上で、戦闘ダメージに加え相手の攻撃力の150%もの値のダメージを与えられる。 アームズ・エイドをシンクロする場合、クレーンクレーンで釣り上げたレベル3チューナーを、次はダーク・バグで再び釣り上げてシンクロ召喚するのが手っ取り早いだろう。 リリースコストこそ要るものの、ミニマム・ガッツを使えば、相手の攻撃力を0にした上、さらに元々の攻撃力分のダメージを与えられる。 つまり、2200+相手の攻撃力×1.5という莫大な数値のダメージを与えられるのである。 無論これはミニマム・ガッツのみを用いた場合の値であり、上記のカードを様々に組み合わせる事で、一度の攻撃だけで1ターンキル級のダメージを叩き出す事が可能である。 一見すると物足りないようにも見えたこのカード。実際は使う者の技術や運用方法によって大きく強さの変わる玄人向けのカードである。 使う者の技量が大きく現れるこのカードを使いこなしてこそ、デュエルは面白くなるのではないだろうか。 昨今のマイティに関する話題には、禁止カードという単語も見え隠れするが、 このカードは禁止になる事は無くとも、運用次第では禁止カードに匹敵するような威力を相手に見せつける事も可能である。 是非自分だけの運用法を見つけ、新たなデュエルの道を切り拓いて行こう。 6スレ目 503 :名無しプレイヤー@手札いっぱい。:2013/02/25(月) 21 41 47.14 ID tio+jN230 よ・・弱いカードなのかコイツ?効果だけ見てもデメリットも無いしそこそこ良い奴に見えるんだが 確かに他のシンクロに比べても力足らずな感じはするけど でも下位じゃない、クズじゃないって言われると投下しづらくなるしアドネタに走る結果になってしまう 過去の良評価は下位クズかどうかギリギリor世間からの評価が悪いパターンが多いし余り神経質にならなくていいと思う 思いついたら迷わず書くだけ書いて投下できる方が良作に巡り合える機会も増えるし エクストラデッキの競争率はメインデッキの2.6倍だからな 同じカードから出てくるという性質もあわせ、必然的に求められる性能も高くなるにはなる ただマイティは採用率低いけど~スレ向き そこまで言えるならエクストラデッキに刺して実際に回してみてはどうだろうか、正直ガイアナイトのほうが役に立つ 専用デッキやカードサポート使わなきゃまず役に立たん 他のカードに比べてパッと見専用デッキ組んでも大して強くないようにしか見えない 世間での評価が下位・クズになってもしょうがない 初登場時は相方のサンダーシーホースに話題を取られ空気化 漫画でもサンドバックにされたり挙句遊星に名前を間違われる色々不憫なモンスター 効果自体も攻撃力が低めなため同じレベル6のノートゥングのほうがダメージを与えられるとwikiに書かれ散々な彼 そんな地味系戦士な彼に海外から素敵な武器が届く 月鏡の盾 装備魔法 (1):このカードの装備モンスターが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時に発動する。 装備モンスターの攻撃力・守備力はダメージ計算時のみ、 戦闘を行う相手モンスターの攻撃力と守備力の内、高い方の数値+100になる。 (2):表側表示のこのカードがフィールドから墓地へ送られた場合、 500LPを払って発動する。 このカードをデッキの一番上または一番下に戻す。 このカード普通に使っても強いが破壊がトリガーとなるマイティさんとは更に相性抜群 新たな武器を手にしたマイティさんはどんなモンスターも手痛いバーンダメージのおまけ付きで処理することができる強力モンスターと化す マイティさんはシンクロモンスターなのでこの2枚を揃えるのも難しくはないだろう このオススメコンボを活かしやすいのは乙女ヌートデッキ 弱点である乙女やドラゴヌートの打点不足と対象にとる処理を同時にやれる月鏡は非常に相性が良く、デッキの性質上 ドラゴンチューナーを呼べるのでヌートと効果で呼んできたギャラクシーサーペントでマイティさんも容易に呼べるのだ ブルーアイズと共に肩を並べて戦う姿はマイティ(強力)の名にふさわしい戦士といえよう 11スレ目 26 名も無き決闘者@転☆載☆禁☆止2015/09/21(月) 03 28 40.90 ID cgm6XoXe0 Tag:【ウォリアー】 【乙女ヌート】 切り札 正当評価 決闘を楽しむ
https://w.atwiki.jp/ygo000/pages/602.html
永続罠 相手のメインフェイズ時に発動できる。 このカードは発動後[[モンスターカード]](機械族・地・星4・攻/守?)となり、 自分のモンスターカードゾーンに特殊召喚する。 このカードを攻撃対象とした相手モンスターの攻撃宣言時、 このカードの攻撃力・守備力は相手攻撃モンスターと同じ数値になる。 このカードは相手のエンドフェイズ時に魔法&[[罠カード]]ゾーンにセットされる。 このカードは[[罠カード]]としても扱う。 いわゆる罠モンスターだが、このカードはモンスターゾーンに居座ることができないため、やや使い辛いという評価を受けていた。 多くのプレイヤーは罠モンスターをシンクロ召喚・エクシーズ召喚の素材として使うことを望んでいるため、このカードの需要は無いに等しかった。 しかし、クロスオーバー・ソウルズの発売により状況が一変した。 苦紋様の土像 永続罠 (1):このカードは発動後、効果モンスター (岩石族・地・星7・攻0/守2500)となり、 モンスターゾーンに特殊召喚する。 このカードは罠カードとしても扱う。 (2):このカード以外のモンスター扱いの罠カードがモンスターゾーンに存在する限り、 このカードの効果で特殊召喚されたこのカードは相手の効果の対象にならない。 (3):このカードの効果で特殊召喚されたこのカードが存在し、 自分の魔法&罠ゾーンのカードがモンスターゾーンに特殊召喚された場合、 フィールドのカード1枚を対象として発動できる。 そのカードを破壊する。 苦紋様の土像と並べればモンスターゾーンに居座れない性質がメリットに変わるのである。 壁として頼りないのは変わらないが、このトラップコンボを2、3ターンも使用できればさほど気にならないだろう。 新カードの登場でクズカードが息を吹き返す。これぞ遊戯王のあるべき姿である。 9スレ目 970 :リシド@転載は禁止:2015/02/14(土) 11 42 36.90 ID SUiBmumM0 あと再セットだから赤鬼柳と相性がいい 再セットだからワームのなんぞやかにも使えるしアルティマヤは言わずもがなだな Tag: 正当評価
https://w.atwiki.jp/ygo000/pages/556.html
【遊戯王】下位・クズカードを強引に評価するスレ 8 http //anago.2ch.net/test/read.cgi/tcg/1387842070/ にて記載されたカードの一覧です。 順不同 期間: 2013/12/24(火) ~ 2014/05/23(金) No.7 ラッキー・ストライプ No.49 秘鳥フォーチュンチュン No.48 シャドー・リッチ No.34 電算機獣テラ・バイト No.13 ケインズ・デビル No.102 光天使グローリアス・ヘイロー H・C 夜襲のカンテラ E・HERO レディ・オブ・ファイア E・HERO バブルマン・ネオ CNo.92 偽骸虚龍 Heart-eartH Chaos Dragon CNo.73 激瀧瀑神アビス・スープラ CNo.102 光堕天使ノーブル・デーモン A・O・Jサイクルリーダー A・O・Jコズミック・クローザー A・O・Jガラドホルグ 魂喰らいの魔刀 騎士道精神 青眼の銀ゾンビ 雷仙人 闇の芸術家 闇からの呼び声 金色の魔象 逆巻くエリア 超電磁稼動ボルテック・ドラゴン 要塞クジラ 蛮勇鱗粉 終焉の地 第二の棺 玄翼竜ブラック・フェザー 炎の護封剣 炎の剣豪 火の粉 海皇龍ポセイドラ 海 沼地の魔獣王 氷結界のロイヤル・ナイト 死神ブーメラン 死のメッセージ「E」 正々堂々 機動砦 ストロング・ホールド 本田ヒロト 未来サムライ 暗黒騎士ガイア 幻子力空母エンタープラズニル 巡死神リーパー 山 局地的大ハリケーン 太陽の戦士 大寒気 合成魔獣 ガーゼット 古代の機械合成獣 剣闘獣オクタビウス 剣闘獣アレクサンデル 儀水鏡との交信 ロード・オブ・ドラゴン-ドラゴンの支配者- マスターモンク マジック・クロニクル マキシマム・シックス マインド・ハック ポップルアップ ファラオのしもべ パトロイド ナナナ ナイトメア・ホース ドラゴン・ウィッチ―ドラゴンの守護者― トラップ・マスター ダークジェロイド ソードハンター ソイツ セレモニーベル ストレート・フラッシュ スケルエンジェル ジョーズマン シーホース シルフィード シャベル・クラッシャー サキュバス・ナイト サイバティック・ワイバーン コカローチ・ナイト グラナドラ グラッジ クレセント・ドラゴン ガガガクラーク カタパルト・タートル カオス・ソルジャー -宵闇の使者- オッドアイズ・ドラゴン エクストラ・ヴェーラー ウィジャ盤 アトミック・スクラップ・ドラゴン アクア・ドラゴン おくびょうかぜ RUM―バリアンズ・フォース G・Bハンター CX 冀望皇バリアン
https://w.atwiki.jp/supergirl121/pages/60.html
はぁーい、こんにちわ。あたしスーパーガールのミキ。 今日は某国の非武装地帯でゲリラたちにオシオキしたときの話よ。 ミキは戦車の上に飛び乗ると、ハッチの周囲を軽く拳で叩いた。 周辺の鉄板が数センチほどめり込む。 「これでもうここは歪んで開かないわね。それじゃそろそろ仕上げに入るわよ」 そう言うとミキは戦車の後ろに回り込んだ。 劣勢にある戦車が全力で前進して逃げようとするが、ミキにがっちりと車体を掴まれていて 無常にもキャタピラが空回りするばかりである。 ミキはそのまま戦車を抱え上げると、勃起したペニスをゆっくりと車体に押し当てていった。 車体のペニスを押し当てられた部分が内側に窪み、ほどなくペニスが車体を貫通する。 「さぁ、ミキのスペシャル駅弁ファックを存分に味わせてア・ゲ・ル」 ミキはゆっくりと抱えた戦車を上下に動かし始めた。 「ど、どうなってるんだ?」 「クレイジーだ!あのディックガールがこの戦車を抱え上げてやがる」 「ああ、ごりごりしてるぅ…もう出ちゃう」 程なく、ミキのペニスから勢いよくスペルマが噴き出した。 「何か臭わないか?」 「足元をみろ。ディックガールのスペルマがもうこんなに溜まってる」 「冗談じゃない、こんな鉄の棺桶の中でスペルマで溺死なんてごめんだぜ」 乗員はハッチに手をかけて外へ出ようとするが、全くハンドルが動かない。 「おい、何してる。さっさと開けろ!」 「…だめだ、開かねぇ」 そうこうしてる間に、戦車内のスペルマの液面がどんどんと上がってくる。 「い、いやだ、こんな死に方はいやだぁーー」 「う、うぐうぶ…」 ミキの戦車を上下する周期が早くなる。 「もうちょっとでいきそう…うぅうーーん!」 ミキが戦車内部に超高圧で射精すると、戦車はその圧力でぷくりと丸い形になった。 まるで釣り上げた河豚のようにぱんぱんに膨らんだ車体のあちこちの隙間から 細く白い精液の筋が漏れ出している。 そして、戦車の砲身に留まっていた砲弾が飛び出すと同時に、中からミキの精液が まるでストローから出たミルクのように噴き上がり、空へ伸びていった。 「あははは、まるで噴水ね。おもしろーい」 ミキはようやく戦車からペニスを引き抜くと、丸く膨らんだ戦車を片手で持ち、投げ捨てた。 そのときミキの後方から機銃の弾が放たれる。 ゲリラの乗る軍用ヘリがミキに対して一斉に機銃掃射を行ったのだ。 しかしスーパーガールのミキの身体には傷一つ付けることはできない。 「何よぉ、あんな上空にいるんじゃ手が届かないじゃないー」 ミキは困った風な口調だが顔は笑っている。 「でも、手なんか使わなくったってミキはあんたたちの相手ぐらいできるんだよぉ」 ミキはそう言うと精神を集中した。 するとミキの身体がぐんぐんと大きくなっていく。 レオタードは巨大化していくミキの豊満すぎる肢体をカバーすることができず ボリュームのある乳房も張りのあるお尻もそのほとんどの部分が丸見えになっていた。 当然勃起したペニスもそのほとんどの部分が露出して屹立している。 「へっへー。久しぶりにおっきくなっちゃった。ちょっと恥ずかしいなー」 巨大化したミキは腰を振ってまるで尻尾のように自分のペニスを左右に振り回す。 「ちなみにミキのおチンポはこんなこともできちゃうんだよぉ」 ミキはジャンプすると空中のゲリラのヘリの手前で大きく腰をひねった。 ぶぅんという風を切る音と共にミキの巨大ペニスがヘリを直撃する。 ヘリは瞬時に空中でばらばらに砕け炎上した。 「あんっ、気持ちいいっ」 ペニスへの衝撃でミキは軽く射精してしまった。 そうしてミキはゲリラの軍用ヘリをペニスの一撃だけですべて撃墜してしまった。 勃起したペニスがびくんびくんと脈動し、先端から精液が飛び出す。 「もうそろそろ限界だわ。早く出したい…思いっきりセーエキぶちまけたいわ」 しかし既に地上にも空中にも敵の姿はなかった。 僅かに生き残ったゲリラやリーダーも岩穴の奥に逃げ込んでしまったようだ。 「なによ、もうおしまいなの?全く根性無いんだから」 ミキの可愛い顔がぷくっと膨らむ。 「いいわよ、そっちがその気ならこっちにも考えがあるんだから」 ミキは歩きながら再び精神を集中した。 今の時点で約40mだった身長が更に大きく成長していく。 既にレオタードは用を成さず、全裸のままミキは身長170mにまで巨大化した。 一歩進むたびに地面が震え、土埃が舞い上がる。 そして山の中腹にある横穴の一つの上で立ち止まった。 「だいたいこの手のアジトって中で繋がってるのよね。だから…」 ミキはじゃがみこむと、ゆっくりとペニスを横穴の中へ押し込んだ。 周囲の岩盤をバリバリと砕きミキの超巨大ペニスが洞窟の奥へと突き進んでいく。 「うーん、たまにはオナニーじゃなく本当のエッチがしたいなー」 ミキの腰がゆっくりと動き出し、そのピッチがどんどんと上がっていく ミキが激しく腰を山肌に打ちつけると、地震のような地響きとともに洞窟内に大量の スペルマが放出されていく。 ゲリラたちは押し寄せてくる精液の圧力で次々と壁に叩きつけられ絶命していった。 運よくスペルマの直撃をかわしても、スペルマに押し出されて洞窟内の空気が あっという間に無くなり、窒息するかスペルマの海で溺死するかしかなかった。 「ああ、んっ、いい、わぁっ!」 既に射精から1分近く過ぎているのにミキの精液の勢いは全く衰えない。 「全部…全部出すわよーーーっ!!」 ミキの絶頂の射精と共に彼女の玉袋に溜まっていた精液が全て放出され、地下通路は 全てミキの精液で埋め尽くされ、地上のあちこちに開けられた側道から一斉に精液が 何本も噴き上がった。 噴き出した精液の中には武器や弾薬、小型ジープなどに混じって絶命したゲリラの遺体が いくつも含まれていた。 ミキはゆっくりとペニスを引き抜くと、しゃがみこんで精液を噴き出した縦穴の一つを 覗いた。 「あんたたちも馬鹿よねー。つまらないことでお互い喧嘩するからあたしにこんな目に あうんだよ」 ミキはようやく萎んで小さくなったペニスを丁寧に扱いて残滓を拭い取った。 「これでこの辺りも平和になるといいけどなぁ」 等身大に戻ったミキは、予備のコスチュームに着替えると空へと飛び去っていった。 この戦いでリーダーを失ったゲリラ組織は瓦解し、これ以後は政府軍による治安が 保たれるようになったということである。
https://w.atwiki.jp/ygo000/pages/729.html
効果モンスター 星2/炎属性/炎族/攻 200/守 200 (1):自分のモンスターが戦闘を行うダメージステップ開始時からダメージ計算前までに、 このカードを手札から墓地へ送って発動できる。 そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで300アップする。 14スレ目 725名も無き決闘者 (ワッチョイ 7742-pqqw)2018/07/24(火) 00 07 06.23ID V+7Gw9wB0 手札誘発でのパンプアップ効果 このカードは《オネスト》と同様の手札誘発でのパンプアップ効果を持つものの、上昇値がわずか300と少ない 《オネスト》と違い対象を問わない分奇襲性は上ではあるものの、上昇値の少なさのため返り討ちにできる範囲が狭すぎるのである これではせっかくの効果を生かせないため、このカードの使いみちはほぼ無いと言っていいだろう せめて、自分モンスターと相手モンスターの攻撃力がほぼ一緒になるカードさえあれば… 実はその手のカードは結構存在する 《ものマネ幻想師/Copycat》 効果モンスター 星1/光属性/魔法使い族/攻 0/守 0 このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、 相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。 このカードの攻撃力・守備力は、 選択したモンスターの元々の攻撃力・守備力と同じ数値になる。 《聖なる鎧 -ミラーメール-/Mirror Mail》 通常罠 自分フィールド上に表側表示で存在するモンスターが 攻撃対象に選択された時に発動する事ができる。 攻撃対象モンスターの攻撃力は、 攻撃モンスターの攻撃力と同じになる。 《単一化/Universal Adapter》 通常罠 (1):相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。 対象のモンスター以外のフィールドの全てのモンスターの攻撃力は ターン終了時まで対象のモンスターと同じになる。 これらのカードを駆使し相手モンスターの攻撃力をコピーする事で 《名匠 ガミル》はどんなモンスターにも使える万能《オネスト》として機能する 特に《単一化》はダメージステップでの発動も可能なため、発動を無効にできるカードでないと止めるのは難しい 《名匠 ガミル》共々《えん魔竜 レッド・デーモン・アビス》や《DDD呪血王サイフリート》などに妨害されないのは大きな利点である 特に高打点かつフリーチェーンでの無効効果を持つ《アークロード・パラディオン》への対策は完璧であり あちらの攻撃力がどれだけ高くても、一切妨害されずに戦闘ダメージ300のおまけ付きで返り討ちにする事ができる 《名匠 ガミル》の効果はターン終了時まで続くので他のモンスターでの攻撃を阻止できるのも利点となる 以上より、《名匠 ガミル》は使い方を工夫してやればその汎用性をさらに活かす事ができる 鍛冶師は自身が直接戦うわけではない 己の力でもって鍛え上げた武器を戦士に渡す事で間接的に戦うのである 14スレ目 725名も無き決闘者 (ワッチョイ 7742-pqqw)2018/07/24(火) 00 07 06.23ID V+7Gw9wB0 攻撃力を同じにするってコンセプトなら騎士道精神も併用できるな このカードを評価する点において重要な事はこのカードの強さではなく、このカードのイラストで映っている男である。 このモンスターカードの名前でもある、《名匠 ガミル》という人物は、今まさにハンマーを振り上げているこの男で間違いないだろう。 そして名匠とは「すぐれた腕をもつ工匠」の事で、工匠とは「細工・工作を職業とする人」である。 つまりこのガミルさんは、デュエルモンスター界では名の知れた有名な人物だと分かる。 となればそのような人物を下位・クズカードなどと呼ぶことは、常識的に考えて失礼である。 以上の事から、このカードを下位・クズカード呼ばわりすることは「自分には常識や道徳がありません」と言っているようなものであり、結果的に自分を貶す行為となるのである。 かつて《名匠 ガミル》はこう評価された。 「《ものマネ幻想師》《聖なる鎧-ミラーメール-》《単一化》などで相手モンスターの攻撃力をコピーする事で、 《名匠 ガミル》はどんなモンスターにも使える万能《オネスト》として機能する」 「鍛冶師は自身が直接戦うわけではない。己の力でもって鍛え上げた武器を戦士に渡す事で間接的に戦うのである」 私が言った「結果的に自分を貶す行為になる」というのは、単一化のようにそう複雑な話ではない。 鍛冶屋が鍛え上げた武器や道具は、それを扱う人物によって凶器になってしまうように。 幻想師の鏡や聖なる鎧のミラーに映るのはそれを見た自分であるように、「自分の行いはいつか自分に返ってくる」という分かりやすい教訓である。 そしてこのカードは、《名匠 ガミル》という一人の他人を通して自分の自己価値を見つめ直す事ができる教育アドを持った、非常にすぐれたカードである。 「情けは人の為ならず」 「人の振り見て我が振り直せ」 《名匠 が見る》 とは、己の事なのである――― 18スレ目 192名も無き決闘者 (ワッチョイ 7392-lQWV)2020/02/22(土) 22 34 35.81ID 4NQ76spf0 Tag:オネストっぽいアド 名前アド 教育アド 有名アド 正当評価